簡単なまとめ
- Chiller Xは「長時間使える水冷ベストが欲しい人にはかなり有力」
- ただしバッテリーや取り回しには少しクセあり
内容
暑さ対策グッズのこれまで
これまで、暑さ対策グッズとして主に下記のようなモノを試してみていた
- 水冷ベスト
- 冷却バック式ベスト
- ファン付きウェア
- ペルチェ式ネッククーラー
上記を試していてひとまず
| ウォーキングや屋外作業、短時間のサイクリング | 水冷ベスト or 冷却パックベスト+ファン付きウェア+ ペルチェ式ネッククーラー |
|---|---|
| 通勤等 | ペルチェ式ネッククーラー |
自分では上記のような形で棲み分けをして、屋外で活動をする場合はベスト式の対策グッズは本当に効果が高いと感じていた。 ただ水冷ベストの問題として最初の2〜3時間はいいのだが、水冷ベストの氷や冷却パックの冷却剤が全て解凍してしまうとただの水が循環しているベストになってしまい、かといって予備の氷・冷却剤や冷却パックを持っていくわけにもいかず「何かいいグッズはないかなぁ〜〜」と考えていた。
フト見てみたら
個人的に一番効果があるのは水冷ベストと感じていたのだが、個人的に買える価格帯のものは氷が溶けたり冷却剤が温まると効果がなくなる。
他の方式としてはチラーという冷却装置で電源がある限り冷水を作って循環させるというモノがあったがチラー本体が大型で延長チューブをベストに接続して使うか、バックパック式のものも業務用で仮に一般人が購入しようとしても購入できる価格ではないということで「当面はこのままかな」といったところだった。
状況が変わってきたのは、去年の夏辺りで、小型のチラーを使った水冷ベストが相次いで登場しその中の一つにShiftallという会社のChiller X(チラーX)という商品が発売された。
小型チラーを使った製品の中でかなりの低価格で、この会社どうもワークマン向けのペルチェ素子のベスト等を制作していた会社らしくその経験からペルチェ素子を使った水冷ベストを作ってみようということになり、去年から販売を開始したらしい。
昨年の時点では買うのを躊躇っていたのだが、今年に入って通販サイトでも目にするようになり、たまたま購入できる程度のポイントが溜まっていたで購入して使ってみたので何番煎じの感もあるが書いていきたいと思う。
商品について
商品としては
- 冷水が循環するパッドが装着されたベスト
- ペルチェ素子を利用したチラー
バッテリーホルダー
給排水用のチューブ
がセットになっており、駆動させるバッテリーは別売りとなっている。
チラーがペルチェ素子を使用した小型なものであることやベストが独自のデザインであることを除くと、他は市販されているチューブやコネクタを使っているようで、付属のベストではなく同じコネクタを使用している水冷ベストを用意してチラーをそちらに接続して使うといったこともできそうである。
説明書等は一通り揃っているが、製造メーカーが推奨バッテリーや使い方についての1~2分程度の動画にまとめられて公開しているので、よくわからない点についてはそちらをみた方がわかりやすいかもしれない。
https://ja.shiftall.net/onlineguide/chillerx/1001
電源はUSB Type-Cのコネクタがついたバッテリーにコントローラーをつなぐとオンになる。
起動時はMAXモード、切り替えスイッチでMAXとECOの切り替えが可能、切り替えスイッチを長押しすると停止、再度長押しするとONになるという仕組みになっている。
通常は起動後ECOモードに切り替えて使っていればほぼ問題ないと思う。
バッテリーについてはPDで60Wh(20V/3A)以上供給できるバッテリーが必要とのことで、メーカーは20000mAのモノを推奨している。
自分の場合は40000mAのバッテリーを購入してつないでみたところ問題なく動作することを確認した。
「PDで60Wで供給が可能であればバッテリー以外も使えるのでは?」と思い、自宅にあった60W供給が可能な充電器を繋いだところ問題なく動作した。
自宅で使用する場合はこのような充電器につないで使うのがいいのではと思う。
注意する点としては、使用する前にまずベストやチラーに水を入れる必要があるという点(水道水が必須)で
- 普通のコップ一杯分くらいの水道水を用意
- Chiller Xの本体とチラーの一方のチューブを接続
- Chiller Xの接続していないチューブに給排水チューブを接続(本体とチューブに番号が振ってあるので、同じ番号のチューブに給排水チューブをつなぐ)
- 給排水チューブを水に入れてChiller Xの電源を入れる
- 泡が出なくなるまで給排水チューブを水の中に入れる ※初回は5分程度動作させるのがいいらしい
- 泡が出なくなったら動作させたまま番号順に給排水チューブを外して本体とチラーのチューブをつなげる
という手順で、3〜4日に一回は水を入れ替える必要があるとのことで、実際に使う前に給水して使用後は排水という使い方をした方がいいかもしれない
購入したのは最近だったが、何回か夏日に近い日があったのでその日のウォーキングに着て10kmほど歩いてみた。
使ってみて
使う前は「ペルチェ素子は確かに冷たくなるけど、循環している水が効果が出るくらい冷えるのか?」という疑問があったのだが、給水中コップの中の水が明らかに冷えてきているのを感じており、給水完了後に着てみたところ確かに冷えていると感じられた。
少し暑く感じられる日(26~27℃程度?)ではあったが、ベストに接触している部分が確かに冷えておりサンコーの水冷ベストとほぼ同じくらいの冷感はあるのではと思われた。 サンコーの水冷ベストと同じ冷感でバッテリーが持つ限り効果が持続するというのは便利だと感じた。
動作音に関しては、主に冷水を循環させるポンプの音が気になるが、サンコーの水冷ベストと同じレベル感で屋内とかでは結構気になるが、外ではそれほど大きいという感じはではなく着用中にちょっと用があってコンビニに入ってみたのだが、コンビニ内の環境音の方が大きいといったレベル。
その一方問題もあり、一つはバッテリーで自分が使用しているバッテリーはバッテリーホルダーに収まるサイズではあったが意外と重量があるようで、メーカの写真のように腰につけているとバッテリーからチラーのコントローラが外れるという事が何度かあり、現在は腰ではなく胸のストラップにバッテリホルダーを付けて対応している。
駆動時間についてはメーカーによると20000mAでECOモードで2時間とのことなのだが、自分の場合40000mAのバッテリーを使ってECOモードで2時間ほど使ってバッテリー残量が50%前後となっておりメーカーのカタログに近い値で、長時間(8時間以上)使うとなると予備が必要となるが、PDで60Wh以上供給ができるバッテリーはいいお値段がする傾向があり、長時間作業をするのなら300W前後のポータブル電源に接続してポータブル電源にストラップをつけて一緒に持ち運んだ方が予備のバッテリーを持ちあるくより合理的かもしれない。
ただ、これまでは冷却水タンクに入れる氷や冷却剤を入れておくクーラーボックスとかが必要だったのが予備のバッテリーのみとなるので荷物が大幅に減るのはかなり良いのかと思う。
もう一つは背中側の密着度がイマイチで、これは個人差もあるかと思うが背中のパッドの下部分にストラップを付けると密着度が上がりそうなのでストラップを買って試してみる予定である。
あとはこのベスト自体がアンダーウェアの上に着用するようになっているのだが、そのように着用するとチラーの位置が腰にくるようになっていて野外作業で上にウェアを着ようとするとチラーを避けて着用する必要があるため着る時に一工夫が必要となるのも気になる部分である。
最もこちらについては別売りで延長チューブがあり
ベストからチラーを離してベストの上にウェアを着た後にチラーをストラップ等で体に固定する等のやり方で、何とかなるかと思われる。
まとめ
何やかんやとChiller Xを使ってみた感想を書いてきたが
個人的には「荒削りだが、チラー式の水冷ベストとしては充分お買い得」だと思っており、暑い時期の自転車やオートバイでのポタリングやツーリング、屋外での草刈りやガレージ作業での熱中症予防として現時点では効果的なグッズの一つなのではと思う。
最近はペルチェ素子を複数つけて冷やすベストもあり、そちらの方が水とかが必要ないために有利な気もするがペルチェ素子は装着部分の放熱を確保する必要があるのに対してこちらはチラーを服の外に出しておけばいいだけの話なのでどちらの手間を取るかになるかだが、自分としてはこちらかなといった具合である。
あと個人的にメーカーに期待したいこととして
一つはオプションの充実で、現在は延長チューブのみだが延長チューブをつないだチラーを持ち運ぶストラップやバッグ、先に書いた小型のポータブル電源を固定するホルダー等辺りがあるといいなと考えているのだが、今後に期待といったところである。
もう一つはユーザーコミュニティで、購入者同士で色々と面白そうな使い方をしている人がいたら共有していくと色々と新しい発見や今後の商品にとって何かのヒントが出てくるのではと思ったのだが、こちらは可能であればといったところで
いずれにせよ、これから暑くなっていく中で屋外作業や自転車・オートバイに乗るのであれば購入しておいて損はない対策グッズでお値段なりの効果はあるのではと思うので購入できそうであれば買っても損はないと思う。



