kenkino’s diary

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iPhone SE 2020 でポケットガイガー

これまでの投稿で、iPhone 5sからの移行とオプションを取り付けて普段使いに関しては問題のなくなったiPhone SE だが、今回は5sから使っていたポケットガイガーを使うことができたので使えるようになるまでを書いていこうと思う。

ポケットガイガーとはiPhoneに接続して周囲の放射線量を測るという機器で、福島の事故後にiPhoneに接続して計測が可能な機器として発売され、初期のType1は9Vの電池が必要で計測結果が安定するまで20〜30分ほど必要というものだったが、9V電池が無くても使えるType2、Android用のType3と着実に進化してiPhone用のType4で計測結果が安定するのに2分程度に短縮、加えてノイズ対策も施されて検知性能が向上し、現在はこのType4と組み込み向けのType5、Android用のType6が販売されている。

(追記 2021/03/03:Type4、販売中止となった模様)

www.radiation-watch.org

 


放射線の測定原理をざっくりと説明すると、ポケットガイガー本体内に放射線検知用の半導体パーツが入っており、放射線がパーツを通り抜ける時の変化を検知して音声信号としてiPhoneに送信、iPhone側では対応アプリが検知した信号等の種類やこれまで受信した信号の統計等から周囲の放射線量等を表示するという仕組みになっている。

問題となるのは、ポケットガイガー自体の接続がイヤホンジャックということで、これまでiPhone 5sだとイヤホンジャックは標準に組み込まれていたが、ご存知の方が多いと思うが iPhoneは7からイヤホンジャックを廃止、先代のiPhone SEで一旦復活したものの、今回のiPhone SEはイヤホンジャックは無しのiPhoneで標準のLightning接続のみとなっている。

「だったらイヤホンジャックとLightningの変換でつければ」という方がいるかと思うが、ポケットガイガーは音声の出力を受けるのではなく音声を入力するためにイヤホンジャックを接続しており、大抵の安価なイヤホンジャック→Lightning変換アダプタはiPhoneからの音声出力しか対応していないため、音声の入力にも対応している製品というのは中々無く、更に同時に充電も可能なものとなると販売されているものが少なくなってしまう。

ひとまずあれこれ探した結果、Apple純正ではないがAppleの認証品であるbelkinの変換コネクタを選択。

ポケットガイガーとiPhoneを接続してポケットガイガーアプリを立ち上げ、計測を開始したところ入力状態の表示でノイズが...

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「接続かシールドに不具合があるかな?」とコードを挿し直したり、外装を取り外してシールドを確認したが問題はなし「もしかしたらLightning接続だと設定を変更する必要があるのか?」と思いポケットガイガーアプリの設定にある電源供給出力を標準の65%から一旦60%に変更。

再度計測を行ってみたところ、今度はノイズは無くなった様だがいつまでたっても放射線量が0のままで何もしていないのに放射線が0となるわけがないのでこれは放射線が計測できていないということで、いろいろ考えて似た事例が無いかFacebookのポケットガイガーのコミュニティを見てみることに。

コミュニティの情報を見て見たところ、iPhone 8で電源供給出力の設定を140%にすると計測できたということでiPhone SEの電源供給出力設定を変更。

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計測を行ったところ、ノイズもなく放射線量もカウントできており問題なく計測ができていそうな状況となった。

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おそらくLightningからの電力供給がイヤホンジャックより低いのかもしれないとも考えられ、それでも電源供給出力140%で大丈夫なのかと思うのだが、今のところは問題なく動作している。

この投稿を読んでいる方で、LightningのみのiPhoneに切り替えてポケットガイガーの動作が不安定になったという方がいたら、まずは電源供給出力を上げて試してみるのをお勧めしたい。

とりあえず、正常に動作する様になったので色々計測していけたらと思う。