kenkino’s diary

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逆ナンパ?

いつの間にか年をまたいでしまった・・・・・年明けから大した話題でも無いのだが・・・・

一昨日、とある用事をこなしにオフィスを早めに出て某所へ、用事自体は何とか無事に終わり
その後にお世話になっている人が出した本を探しに本屋へ行きすぐに発見。

「フ〜今日は何か充実してるな〜〜」と一仕事済ませた気分で夕食を食べようと道を歩いてい
ると後ろから「すみませ〜ん」という声が・・・・・。

振り返るとシルバーの外車が止まり、中からデパートの宝飾品店員っぽい感じのスーツを着た
30前後のソッチの販売員っぽい感じの女性が顔を出して話しかけてきた。

女性「すみません、ちょっとお聞きしたいんですけど」
自分「道に迷いましたか?」

女性「いえ違うんです、私装飾品の販売をしていて、さっきまでお得意様の所へ商品を届けに
行っていたんですが」
自分「はい?」

女性「届けに行った商品に一つ注文していない商品があって、『どういうこと?』とお得意様
と顔を見合わせて色々確認したところ、どうも私共のお店の発注ミスだったみたいなんです」
自分「はぁ?」

女性「ということでお得意様に『お世話になっていますし、店側のサービスということでお
渡しします』と伝えるとお得意さんが『これは私に合わないからあなたにあげるわ』というこ
とで持ってきてしまったのですけど、店の規定で『店員はいかなる理由でも商品を使用しては
ならない』ということで持ち帰ってしまっても問題なんです」
自分「????」

女性「で、どうしようかと思っていたところ丁度あなたをお見かけしまして『商品をお譲りし
たいなぁ』と思って声を掛けたんです」

といいつつ女性は傍らから箱を取り出してフタを開けるとそこには時計が・・・・一見したと
ころ、格好はいかにもアクセサリーとかを販売しているお店の真っ当なお店の店員さんといっ
た感じで車もいかにも高級であまり怪しい感じは見受けられず、ここ最近会社の同僚や取引先
その他の少数の例外以外で女性に声をかけられたことの無かった自分としては「おっ、なんか
ラッキー???」と一瞬血迷ってしまった。

しかし、話の内容といい見ず知らずの人間である自分に声をかけてきたことといい「話がウマ
過ぎるな・・・・」と思い直し

自分「申し訳ございませんが、その様な時計を付けることはないのであなたの彼氏にでもプレ
ゼントしてあげてください」
女性「彼氏とは最近別れたばかりなんです・・・・お店に持って帰るのはどうしても問題なの
でお願いしますっ!!」

困ったなぁと思っていたところ、フト見ると居酒屋が何軒か入ったビルがちょっと先に見えた

自分「スミマセン、先のビルで彼女と会う約束をしてたんですが、かなり遅刻して急いでるん
で、申し訳無いですが別の方にお願いします」

といってビルへダッシュして中に入り、幸い反対側へ抜けられるビルだったので通り抜けて元
の場所に戻ったところ外車はもう走り去っていた。

一応の用心で何度か行き戻りしつつ、例の外車が来てないことを確認して近くにあった吉野家
に入って丼を食べつつスマホで「時計 プレゼント 詐欺」で検索したところ、似たような話が
ワンサカとヒット。

手口としては、道を歩いている人に車から声を掛けて「プレゼントします」といって渡した後
に飲み代をくれないかとカネを巻き上げるのが常套手段らしく、車や車の中にいる人数もまち
まちで幾つかグループが活動しているのが窺えた。

それにしても、今回はたまたま運が良かったのだと思う、車のナンバーを控えて警察に通報で
きれば良かったのかもしれないが、被害に遭わなかっただけでも上出来だったのだろう。

気を付けよう、暗い夜道と見ず知らずのプレゼント