寒さ対策にハッキンカイロを使ってみる
内容
試される冬がやってきた
今シーズン、物価高やら電気料金高騰で節約を考えなければならない冬となってしまった。節電要請とかいっているが「電気代も燃料費も上がっていて無駄遣いできるかっ!!」といったところが実際だと思う。
巷では重ね着やタートルネックやらという話もでてきており、自分も昨シーズン購入した体温反射式のブランケットやインナーシュラフを活用しながらできるだけ電気やガスを使わない毎日を過ごしているのだが。
やはり寒いモノは寒いワケで「これからもっと寒くなる中それだけではやっていけんよなぁ・・・」となるワケで、自宅にあるハクキンカイロを引っ張り出して今年も使うことにした。
ハクキンカイロとは
「ハクキンカイロ」と聞いて大抵の人は後ろの「カイロ」という言葉を聞いて「携帯して温める道具」ということは想像できるかと思うのだが、前の「ハクキン」という言葉を聞いて「???」となる方が多いかもしれない。
「ハクキン」とは漢字では白金と書くのだが「プラチナ」の日本での呼び名であって、材料にプラチナを使用していることからこの名前が付いている。
使い捨てカイロが普及する前はかなり使われていたのだが、簡単に使える使い捨てカイロが広まるとほとんど見なくなってしまった。しかし使い捨てカイロより発熱量が多いことや燃料(後で書くが厳密には違う)を補充すれば何度も使えるということで、未だに需要もあるといった製品である。
詳細
形としては、手のひらサイズのステンレス製の印籠といったところで
上の方がフタになっていてそれを外すと火口と呼ばれる部分がある
その部分を外すと脱脂綿のようなのが詰まった中身が見えるのでそこに揮発性の燃料を染み込ませて火口を戻してライターとかで火口を炙ると温まり始めるので、フタを付けてハクキンカイロ用の袋に入れて携帯するというものである。
揮発性の燃料とか火口という言葉から「燃料が燃えて温かくなるのか?」と思う方がいるかもしれないが、実際のところ火口を温めることにより火口に付けられているプラチナが触媒反応で燃料の揮発した蒸気を水と二酸化炭素に分解して熱を出すという仕組みである。
よく「ハクキンカイロはエコ」という話があるが、直接灯油やガスを燃やすストーブやヒーターに比べると圧倒的に出るCO2は少ないが、燃料が石油由来なのは確実なのでホントにエコなのか?というと「う〜んどうとでも言えるのでは」といったところになるのではないかと思う。
燃料は、ベンジンという揮発性の液体で昔はドラッグストアに行くと大抵一本800円くらいで売っていたのだが、最近は可燃物を取り扱わない方向になっているのか見掛けることがなくなり、現在は通販で購入している。ハクキンカイロ一つにつきボトル一本で毎日使って1ヶ月くらいと考えるといいかと思う。
持続時間は、スタンダードサイズで最大24時間ということなのだが、自分が使っている範囲では時々二日ぐらい暖かいのが持続していたり、逆に20時間くらいで冷えてたりすることもあるが温かさと持続時間は使い捨てカイロより圧倒的に上で、温かすぎて専用の袋に入れているのに低温火傷することもあるので注意が必要である。
もう一つ注意点としては、触媒反応は温度が下がると反応が低くなって止まってしまうので「外に放置していても冷えない」という人がいるのだが、冷えたところに置きっぱなしにしていると反応が止まって冷えてしまうことがあるので、インナージャケットのポケットやハクキンカイロのネットショップで販売している専用のベルトに入れてシャツの上からつけておいた方がいいと思う。
効果は?
効果としては使い捨てカイロあたりだと手で触ると温かいくらいというのが多いが、ハクキンカイロは入れた部分の周辺が温かくなり暖房がないところで動き回るのであればかなり効果を感じることができる。
自分の場合、自宅ではダウンジャケットのポケットに入れて使っているが、自転車に乗るときに使う場合は以前暑さ対策グッズで紹介した冷却バックを入れるタイプのベストがたまたまハクキンカイロを入れるのにジャストサイズで、インナーシャツを着た後に脇の部分に二個のハクキンカイロを入れたベストを装着してその上からジャージを着て必要ならアウターを着て自転車に乗っている。
熱でベストが融けてしまわないか心配なのだが今のところは大丈夫そうなのでそのまま使っているが、実際に使う場合はその点は十分注意した方がいいだろうと思う。しかし以前は動き出すまでかなり寒さに参っていたがこうすることによりかなり温かく走れるようになったので「耐熱素材でできたこの手のベストが出てきてくれないかな〜〜」と思っていたりする。
どこで買う?
これまで語ってきたように、効果的なハクキンカイロだが購入したい場合、店舗等ではアウトドア系のショップかホームセンター等辺りにあるのではと思う。
通販の場合では、AmazonやYahoo、楽天アフリエイトを貼っている身で恐縮だが、ハクキンカイロは公式の通販サイトで購入した方がお得だと思う。
公式通販サイトでは他の通販では購入できない製品を販売していたりし、価格も公式通販サイトだけあって定価ではあるが、製品も公式の製品なので安心ができるという意味でオススメできるのではと思う。
来年はハクキンカイロの製造会社が設立100周年ということでTwitterで記念アカウントも作られており、もしかしたら100周年記念で何か記念グッズが出てくるかもしれないので、そういうのが好きな方はチェックしておいた方がいいかもしれない。
raspberry piネットワークモニタが立ち上がらなくなったのでUSB起動を試してみる
内容
トラブルは間の悪い時にやってくる
ある日、ふと「ネットワークの状況をチェックしよう」と思ってWebブラウザでネットワークモニタにアクセスしたところ何故か「サーバーに繋がりません」との表示が。
「あれ?落ちてる?」と思いネットワークモニタにしているraspberry pi 4 の電源ランプとmicroSDのアクセスランプがついており「フリーズしてるのか?まぁ再起動すれば治るか」ということで再起動したのだが、電源ランプとmicroSDのランプを見た限りでは正常に起動しているように見えるのだが、ネットワークモニタが起動した気配がなく「う〜んどうなってるんだろう?」ということでディスプレイを繋いで起動してみた。
起動したところ、OSの起動途中でkernel panicが発生しており「microSDがダメになったのか・・・まぁ代わりのがあるし」と別のmicroSDにRaspberry PI OSを入れて起動したのだがこれもkernel panic
「ん?」と思い丁度raspberry pi 3で動いていたmicroSDがあったので差し替えて起動したところこれもkernel panicで立ち上がらないという状況にorz
「ひょっとして本体が逝った?」と思い別のraspberry pi 4を購入しようとしたが、昨今の半導体不足でraspberry piも煽りを受けてすぐに購入できる状況ではなく「うわぁ〜〜どうする」と考えていたところ、しばらく前のOSCでAkkiesoftさんが「raspberry pi 4の最新ファームの機能としてネットワークインストール機能がある」という話をしていたのを思い出し
「まぁ、ネットワークインストールが可能ならそれでUSBメモリにインストールすれば立ち上がったりしないか?」ということで試してみた。
USB起動が成功するまでの道のり
ひとまずUSB起動をするためにUSBメモリを購入することに、刺した後にあまり邪魔にならないように小さめのメモリを購入。
今時の64GBUSBメモリのサイズに驚くに加えて、購入後にUSBメモリの外側が全て樹脂製ということにビビる「熱暴走時に燃えたりしないか」と一瞬心配になったが、まぁ実績のあるストレージメーカの製品なので大丈夫だろうとということで使用することに。
そしてネットワークインストールのための情報収集、大元のAkkiesoftさんのスライドを見ていたのだが「Raspberry pi OSを起動してファームウェアを最新にする」というところで詰んだ感がorz
「Raspberry PI OSが起動しない状態でどうしろと・・・」一瞬唖然となったが「Raspberry PI OSを起動しないでファームをアップデートする方法はないのか?」と探してみたところ幾つか方法があるようでチェックしたところアップデートしたファームをインストールするイメージをライティングソフトでを使ってmicroSDへ書き込みraspberry pi 4を起動するという方法を見つけた。
ということでMac用のライティングソフトを使ってmicroSDにアップデート用のイメージを書き込みを行い起動。
起動後書き込みに成功すると画面が緑色になるとのことで「OSが立ち上がらないのに上手くいくのだろうか?」と思ったがディスプレイをみたところ無事に緑色になった。
一旦電源を切ってmicroSDを抜いて起動したところインストーラーが起動USBメモリを指してインストーラーを操作したところ無事に認識。
USBメモリにRaspberry PI OSのインストールを行い「これでOSが立ち上がるかな」と思ったのだが再起動後何故かインストーラーが起動orz
「う〜んここまでか」となったのだが調べたところライティングソフトで特定のboot方法で起動するモードに書き換えられるmicroSDを作れるという情報があり、microSDにUSBデバイスからブートするイメージを書き込みraspberry pi 4に差し込んで再度起動ファームのアップデートと同じく画面が緑色になったところで電源を落としてUSBメモリを差し込んだところ無事に起動することができた。
起動後のあれこれ
起動後、ユーザー設定やセキュリティの設定を行った後、ntopngのインストールを行うとしたが何故かこんなメッセージが・・・
# apt install ntopng Reading package lists... Done Building dependency tree... Done Reading state information... Done Package ntopng is not available, but is referred to by another package. This may mean that the package is missing, has been obsoleted, or is only available from another source \ E: Package 'ntopng' has no installation candidate
一瞬焦ったがntopngのWebページでインストール方法を参照したところ、どうもインストール方法が変わったようでコマンドラインで下記コマンドを入力を行ってインストール
# wget https://packages.ntop.org/RaspberryPI/apt-ntop_1.0.190416-469_all.deb # dpkg -i apt-ntop_1.0.190416-469_all.deb # apt update # apt install ntopng nprobe n2n
ということで、これまでのデータは無くなってしまったが無事にネットワークモニタが復旧した。
それにしても何故microSDで動作不良になってしまったのかと思いログをみたところ「・・・Voltage normalised ・・・・」というログが頻発しており、調べてみたところどうも電源周りのエラーで「う〜んraspberry pi 4向けの推奨ACアダプターを繋いでいるのだが」と思ったのだが、自宅で使用しているもう一台のraspberry pi 4(これについては後日書く予定)はほぼノートラブルで動作していることから、認定リセラーではないのだがraspberry pi関係の機器を取り扱っていて結構お世話になっている業者さんのACアダプターにかえたところほぼ問題なく動作している。
microSDから起動できない状態というのはちょっと不安なのだが、現状動かしている限りではほぼ問題なく動作しておりraspberry piの供給が安定するまでこのままにしようかと考えている。
microSDで起動しなくなったとしてもUSBが余っていればこの方法で動かすことができるかもしれないので、壊れたかもと思っておいてあるraspberry pi 4があったら試してみる価値があるのではと思う。ただし、動作を保証するものではないのでその辺りは自己責任にて試していただきたい。
暑さ対策グッズを試す ~ サンコーネッククーラーPro R4 ~
内容
今年はどうする?
一昨年サンコーのネッククーラーNeoを購入。
去年はペルチェ強化型のネッククーラーを購入。
とりあえず普段使いはネッククーラーNeo、大容量バッテリーを持ち歩けるならペルチェ強化型と使い分けられていて「今年はいいかな?」と考えていたのだがサンコーのサイトをチェックしていると新しいネッククーラーが出るとの告知が、今回はスリム型とプロ仕様が出るとのことで製品の詳細を読んでみると双方共に以下の興味深い点があった。
スリム型
- 付属のバッテリーとモバイルバッテリー使用可能
- モバイルバッテリーを使用するときはリモートコントロールアダプタが必要だが、本体からリモートで操作可能
プロ仕様
- 首の全周にペルチェ素子が配置
- モバイルバッテリー使用可能
- 基本防水仕様、別売パーツで防水機能の強化に加えて防塵機能も追加
どちらにするか迷ったのだが 「迷ったらいいモノを買っておけ」ということでプロ仕様の方を購入してみた。
モノ概要
モノとしては、コントローラー兼用のバッテリー装着部分をベースにしてペルチェ素子のアームが出ているという構造、アームは普段は折り畳まれており付ける時にはアームを展開して首に付ける仕組みになっている。
これまでのネッククーラーではペルチェ素子は前に2つのみもしくは前に2つ、後ろに1つという配置が大半だったが、この製品は前に2つ後ろにも2つという配置で首の後ろも前と同様に冷やすことが可能となっている。
更にアームには付属の脱落防止用のストラップも取り付け可能で、ある程度激しい動きでも問題なく使えるようになっている。
付属のバッテリーはベース部分に差し込んだ後、金属フレームで固定する構造となっている。
少し驚いたのが電源の接続方法で、付属のバッテリー・外部バッテリー共にUSBケーブルでベース部分のUSB Type-Cコネクタに接続するという仕様になっており「付属のバッテリーは専用コネクタで付けてもよかったのでは?」と思ったのだが、想定されている使用場所が塵とかが多い工事現場等であることを考えると、専用コネクタのような塵が入ってトラブルになる部分を極力減らしたかったということなのかもしれない。
動作に関しては首の後ろにあたるバッテリー装着部分にスイッチがあり、短く押すことで電源ON・モードの切り替えを行える。
付属のバッテリーでは
- 強 → 弱 → ハイパワー
モバイルバッテリーでは
- 強 → 弱
のループとなり、スイッチ長押しで電源OFFとなる。 そして、強と弱ではランダムに温度を変化させて冷やし続ける事による冷感の慣れを防ぐようになっているらしい。
購入前にいくつかレビューがあり、読んでいたところで自分と似たようなペルチェ強化型ネッククーラーを使っている方が「これまで首の後ろにペルチェ素子がある製品より冷えない」の意見があった。
それに対しては、個人的な推測となるのだが、これまでの強化型はペルチェ素子の性能向上分を消費電力に構わず更なる冷却性能に振って「冷えるが、電源もそれなりのモノを使う」仕様にしていたのに対して、この製品は「冷却性能は維持もしくは若干向上として普通のモバイルバッテリーを使える様にしたり冷やす部分を広げるなどして汎用性を上げる」仕様にしたためでははないかと考えられる。
使ってみて
着けたところ首の周りがペルチェ素子で囲まれていることもあり、これまで前だけ冷えていたのが首の周りが冷える感覚でペルチェ素子を増やした効果をかなり感じることができており、ランダムに温度が変化する機能も効いているのか冷えている感覚の持続している感覚もNeoよりもあるといったところである。
動作時間については付属バッテリーだけで使ってみたところバイト先への行き帰りの往復(2時間弱)はもちろん、2時間半のサイクリングの定番コースを走っても動作していたのでそれくらいの使用時間であれば付属のバッテリー十分かと思う。
Neoで使っていたモバイルバッテリーをつないで使ってみたがペルチェ強化型のネッククーラーのように加熱すること無しに動作しており、加えて動作音もNeoに比べると小さくなっていて電車の中で使っても音が気になるということもないかと思う。
スイッチに関してもスイッチ部分が大きいため手を首の後ろに持っていくだけで簡単に切り替えられるので意外と使い勝手がいいと感じており、総じて実用性が上がっていると感じた。
ただし色々と良くなってはいるものの、気になる点もいくつかある。
1つは全体的にゴツい、工事現場等で使う想定なので仕方ないと思うが普通に着けていたらかなり目立ってしまうというのがある、まぁ自分の場合はこれを着けたまま都心のオフィス街を歩いているが視線は気にしないことにしている。。。
もう1つは電源を入れる時なのだが、付属のバッテリーと本体をつないでバッテリーのインジケータが点灯している間にスイッチを入れないと電源が入らないというもので、これは自分が購入した個体に問題があるのか仕様なのかが分からないが、自分的にはバッテリーを繋いだらすぐに電源を入れるようにしているため、そのまま使っている。
まとめ
昨今、この手の製品は色々出てきているがその中でこれを勧められる点としては。
- 首の周り全体をそれなりに冷やせるタイプで通常のモバイルバッテリーでも使える
- 付属のバッテリーだけでもかなり使える
という点で、ガンガンに冷やせて大容量・高出力バッテリーの持ち運びが苦にならないという方はペルチェ素子強化型でいいのではと思う。
この辺りは個々人の判断か大きいところだと思うので何ともいえない部分ではあるが、個人的には今回購入したネッククーラーには総じて満足しており、今年の夏はこれを活用していこうかと考えている。
MINISFORUM EliteMini HX90 に仮想化環境を構築する(カスタムインストーラーで構築成功編)
MINISFORUMへの仮想化環境構築の完結編です。
内容
MacでVMwareの公式のESXiのインストールISOファイルからインストールUSBを作成してMINISFORUMにインストールして失敗
インストールするならカスタムインストーラーを作る必要があるということでカスタムインストーラーについて情報を探した。
作成情報の収集
始めは「ISOの内容をコピーしたUSBメモリに対応するドライバファイルを置けばいいのかな?」と考えていた。 ネットでESXiのカスタムインストーラーの作成方法をみてみたところ下記のサイトが良くまとまっていたので読んでみた
サイトによるとVMwareのCLIツールであるPowerCLIを使う必要があるとのことで「えっ、PowerCLIって確かWindowsしか動かないんだよな?」と思い調べたところ、最近のPowerCLIはMacでもインストールできるようだったが肝心のインストーラー作成はWindows版でしか出来ないとのことで諦めてMacのParallelsにあるWindowsを立ち上げて作業することにした。
カスタムインストーラー作成前に
作業に入る前に予め、ESXiのインストールイメージ、コミュニティ版のNICドライバ・NVMeドライバ等をダウンロードしておく ESXiのインストールイメージはESXiのダウンロードする際にOfflineBundleという名前のzipファイルをダウンロード
コミュニティ版のドライバは下記のサイトに入ってESXiの項目をクリックするとESXiに関連したソフトの一覧が表示されるのでその中にある
- USB Network Native Driver for ESX
- Community NVMe Driver for ESXi
- Community Networking Driver for ESXi
を参考サイトを元にダウンロードした。
PowerCLIのインストール
PowerSchellのターミナルを管理者権限で起動し
下記コマンドでPowerCLIをインストールする
> Install-Module -Name VMware.PowerCLI
PowerCLIの動作する際のセキュリティ警告を無効にする、Set-ExecutionPolicyで質問されるので[Y]を入力
> Set-ExecutionPolicy RemoteSigned > Set-PowerCLIConfiguration -Scope User -ParticipateInCEIP $false
カスタムインストールの作成
インストーラーの作成手順は参考にしたサイトの手順に従って
1.インストールイメージを読み込む
> Add-EsxSoftwareDepot -DepotUrl .\VMware-ESXi-7.0U3c-19193900-depot.zip Depot Url --------- zip:C:\ESXi_custom\VMware-ESXi-7.0U3c-19193900-depot.zip?index.xml
2.イメージの確認一覧で表示されたイメージでstandard書かれたイメージを使う
> Get-EsxImageProfile Name Vendor Last Modified Acceptance Level ---- ------ ------------- ---------------- ESXi-7.0U3c-19193900-no-tools VMware, Inc. 2022/01/12 0... PartnerSupported ESXi-7.0U3c-19193900-standard VMware, Inc. 2022/01/18 0... PartnerSupported ←これを使う
3.使用するイメージを設定
> $ip = (Get-EsxImageProfile)[1]
4.USB NICドライバを登録
> Add-EsxSoftwareDepot -DepotUrl .\ESXi703-VMKUSB-NIC-FLING-51233328-component-18902399.zip Depot Url --------- zip:C:\ESXi_custom\ESXi703-VMKUSB-NIC-FLING-51233328-component-18902399.zip?index.xml
5.コミュニティ版ネットワークカードドライバを登録
> Add-EsxSoftwareDepot -DepotUrl .\Net-Community-Driver_1.2.2.0-1vmw.700.1.0.15843807_18835109.zip Depot Url --------- zip:C:\ESXi_custom\Net-Community-Driver_1.2.2.0-1vmw.700.1.0.15843807_18835109.zip?index.xml
6.コミュニティ版NVMeドライバを登録
> Add-EsxSoftwareDepot -DepotUrl .\nvme-community-driver_1.0.1.0-3vmw.700.1.0.15843807-component-18902434.zip Depot Url --------- zip:C:\ESXi_custom\nvme-community-driver_1.0.1.0-3vmw.700.1.0.15843807-component-18902434.zip?index.xml
7.ドライバが登録されたか確認
> Get-EsxSoftwarePackage | ft -AutoSize
ドライバ一覧が表示されるが下記があることを確認
- nvme-community
- net-community
- vmkusb-nic-fling
8.新しいイメージプロファイルを作成
> $ip2 = New-EsxImageProfile -CloneProfile $ip -Name MINISFORUM-HX90-7.0.u3c -Vendor kwmtlab -AcceptanceLevel CommunitySupported
9.ドライバをイメージプロファイルに登録
> Add-EsxSoftwarePackage -ImageProfile $ip2 -SoftwarePackage nvme-comunity,net-community, vmkusb-nic-fling \ Name Vendor Last Modified Acceptance Level ---- ------ ------------- ---------------- MINISFORUM-HX90-7.0.u2c kwmtlab 2022/02/06 1... CommunitySupported > Export-EsxImageProfile -ImageProfile $ip2 -FilePath .\MINISFORUM-HX90-7.0.u2c.zip -ExportToBundle
10.イメージプロファイルからISOイメージを作成
> Export-EsxImageProfile -ImageProfile $ip2 -FilePath .\MINISFORUM-HX90-7.0.u3c.iso -ExportToISO
しかしISOイメージの作成で下記エラーが表示されてしまい失敗してしまった。orz
Export-EsxImageProfile : Error retrieving file for VIB 'VMW_bootbank_vmkusb-nic-fling_1.8-3vmw.703.0.15.51233328': ("<z ipfile.ZipExtFile name='vib20/vmkusb-nic-fling/VMW_bootbank_vmkusb-nic-fling_1.8-3vmw.703.0.15.51233328.vib' mode='r' c ompress_type=deflate>", "Error opening file object for VIB 'VMW_bootbank_vmkusb-nic-fling_1.8-3vmw.703.0.15.51233328': Expected value '[]' for attribute 'swplatforms', but found value '[<vmware.esximage.Vib.SoftwarePlatform object at 0x00 00018313AF2208>]'."). 発生場所 行:1 文字:1 + Export-EsxImageProfile -ImageProfile $ip2 -FilePath .\MINISFORUM-HX90 ... + ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ + CategoryInfo : NotSpecified: (:) [Export-EsxImageProfile], SoapException + FullyQualifiedErrorId : System.Web.Services.Protocols.SoapException,VMware.ImageBuilder.Commands.ExportProfile
一時頭を抱えたのだがメッセージを読んでみるとどうもUSB Network Native Driver for ESXでトラブルが出ていると思われたので登録を削除してみた
> Remove-EsxSoftwarePackage -ImageProfile $ip2 -SoftwarePackage vmkusb-nic-fling
そして再度ISOイメージを作成したところ成功
> Export-EsxImageProfile -ImageProfile $ip2 -FilePath .\MINISFORUM-HX90-7.0.u3c.iso -ExportToISO
インストールUSBメモリ作成
作成されたISOイメージをMacに持ってきてUSBメモリーにISOファイルの中身をコピーして前回と同じように
- コピーしたファイルの中からISOLINUX.CFGというファイルを探して名前をSYSLINUX.CFGという名前に変更
2.変更したSYSLINUX.CFGをエディタで開いて下記の部分を変更
APPEND -c boot.cfg ↓ APPEND -c boot.cfg -p 1
3.boot.cfgをエディタで開いて下記の内容を追加
kernelopt=runweasel cdromBoot systemMediaSize=min
4.USBメモリをアンマウント
こうして作成したUSBメモリをMINISFORUMに取り付けて起動、今度はデバイスが見つからないという警告も表示されずに無事インストールが終了、ブラウザからMINISFORUMにブラウザで接続して管理画面も表示されることも確認して一通りの作業は終了した。
インストール後の確認
一通りインストールが終わったのだが、ネットで情報を収集していた際にESXi7.0ではシステムストレージのレイアウトが変わった関係でシステムの入っているストレージに頻繁に書き込みが行われるようで、書き込み限界の少ないSSDの使用は推奨されないという情報があった。
これの対策としてはいくつか方法があるのだが、メインメモリ内にRAMディスクというストレージのように使用する領域を作成するというのが一番手間が掛からなそうだったため、SSHでMINISFORUMのESXiにログインし下記のコマンドで確認
# esxcli system settings advanced list -o /UserVars/ToolsRamdisk Path: /UserVars/ToolsRamdisk Type: integer Int Value: 1 Default Int Value: 1 Min Value: 0 Max Value: 1 String Value: Default String Value: Valid Characters: Description: Use VMware Tools repository from /tools ramdisk.
Int Valueが0の場合、1に設定し直して再起動する必要があったのだが1に設定されており、Default Int Valueも1となっていることからどうやらバージョンアップでここの部分は変更されたのではと思われる。
ということで、何とかESXiのインストールが終了し仮想化環境が使える状況となった。
色々やってみたいことはあるのだが、ひとまず前職でやっていたことのおさらいと、色々と試したい検証等もあるのでそれをやっていく予定である。
MacBook Proとの使い分けについてはMacBook Proでは一時的な検証環境、MINISFORUMで中期~本番環境に近い形の検証に使っていこうかと考えている。
色々あって時間が確保できるかが気になるのだが、何とか活用していこうと思う。
MINISFORUM EliteMini HX90に仮想化環境を構築する(失敗編)
内容
情報収集
ハードの設定はこちら
一通りハードの設定が終わったので、今度は仮想化周りの設定を行うために情報を集めることにした。
今回インストールを考えていたのはVMwareのハイパーバイザーで単体での使用なら無償で使用可能なESXiで、考えていたのは
- インストールCD用のISOファイルからUSBメモリでインストール可能なインストーラーを作成
- インストール先はインストーラーとして使用したUSBメモリにインストール(これだとインストール途中で止まるのではと思う方もいるかもしれないが、インストールに必要なファイル一式は全てMinisforumに搭載したメモリに展開されるので問題はない)
こうすればMinisforum本体に搭載したNVMeの容量をシステムで使うことなく使用できるのでオススメのインストール方法である。 とりあえずMinisforumでESXiをインストールした事例をネットで検索すると、どうもNVMeとネットワークカードの認識に問題があるらしくインストールにはカスタムしたインストーラーが必要との情報があった。 しかし今回購入した機種とは違う機種でESXiのバージョンが少し古いモノだったため「まずは最新バージョンを試してみて、だめだったらカスタムインストーラーを作ろう」ということで最新版のESXiのインストールISOファイルをVMwareのサイトからダウンロードしてUSBメモリのインストーラーを作成することにした。
インストーラーの作成
USBメモリインストーラーの作成は、Windowsだと作成ツールが出回っているが自分がメインで使っているMacでも作成手順が公開されているのでその手順に少し手を加えて作成した。
2.Macでターミナルを起動する
3.ターミナルで下記のコマンドを実行してUSBメモリのデータ領域を一旦消去し起動用の領域に設定し直す
% diskutil eraseDisk MS-DOS "ESXI" MBR USBメモリのデバイス名
4.下記コマンドでUSBメモリをアンマウントする
% diskutil unmountDisk USBメモリのデバイス名
5.下記コマンドでUSBメモリに接続する
% fdisk sudo fdisk -e USBメモリのデバイス名
6.接続したUSBに下記操作を行って起動用の領域をUSBメモリに設定して書き込む
> f 1 > write > quit
7.下記コマンドでUSBメモリをマウントする
% diskutil mountDisk USBメモリのデバイス名
8.インストールISOイメージファイルをダブルクリックして開く 9.開いたISO中のファイルを全てUSBメモリへコピーする 10.コピーしたファイルの中からISOLINUX.CFGというファイルを探して名前をSYSLINUX.CFGという名前に変更 11.名前を変更したSYSLINUX.CFGをエディタで開いて下記の部分を変更
APPEND -c boot.cfg ↓ APPEND -c boot.cfg -p 1
12.boot.cfgをエディタで開いて下記の内容を追加
kernelopt=runweasel cdromBoot systemMediaSize=min
12.USBメモリをアンマウント
インストーラー起動・・・しかし
作成したUSBメモリをMinisforumに接続して起動したところ確かにインストーラーは起動
しかしネットワークカードが認識できずにインストーラーが停止したorz
購入した機種のネットワークカードを確認し情報を探してみると、どうもドライバがコミュニティベースのモノしかなく、それを使うためには結局カスタムインストーラーをつくるしかないということになりカスタムインストーラを作ることにした。
MINISFORUM EliteMini HX90を購入
内容
手元に手頃な仮想環境が欲しくなった
前職を辞めてしばらくは、自宅の環境の整備等で忙しかったがそれが大体収まってきた頃、前職でやっていたことを再開するために手元で使える環境が欲しくなっていた。
環境としては複数コアを搭載したCPUで数台の仮想マシンを動作できるといったものだったがどういうものがいいのか考えあぐねていた。
そんなときPC系の情報サイトを見ていて、これを見かけた。
見たところCPUコア数はスレッドを含めれば複数仮想マシンを動かすには充分でGPUは内蔵のAMDのモノでNVIDIAではないがAMDのGPUで試したいこともあったのでいいなぁと思っていたのだがお値段がお値段ということで購入するのをためらっていたのだが、Black Fridayのセールで公式のネットショップでいい感じのお値段になったのを見かけて即購入した。
一緒に購入したモノ
購入したのは、何も付けていないベアボーンモデルだったのでメモリとストレージも別途購入、ストレージは1TBのNVMe を購入
メモリは当初64GBにしようかとも思ったのだが、想定していた予算より高かったのでひとまず32GBとして追々必要そうなら64GBを購入することに。
そして12月の半ば頃にモノが到着
本体は自分が思っていたより小さく「これはいいな」と思ったのだが
付属のACアダプタの大きさにズッコケそうになる
「確かにこのCPUだとこれくらいのACアダプタは必要になるか」と妙に納得しながら次の週にメモリとストレージが到着したのでひとまず取り付け。
ベアボーンなので取り付けに一苦労するかなと思ったがあっさりと取り付けは終了、ここら辺は最近のPCといったところだと感じた。
ハードウェアの設定
メモリとストレージを付けて起動したところハードウェアの設定画面が表示
あまり見ない設定画面で詳細設定に切り替えるのにはどうすればいいか戸惑ったが、カーソルキーの左右キーで切り替えることに気づいて詳細設定に切り替えて仮想環境用としての使用なのでまずはCPUの仮想化支援機能を有効にするため初期設定で項目を探す。
探してみたところ CPU Configuration という項目があり
入ってみたところ SVN Mode という項目を確認
設定は Enable ということで有効になっていた。
次にIOMMUという項目を探してみたところ AMD CBS→ NBIO Common Optionsというところに項目があった。
該当の項目はAutoになっていたが、確実に適用させるためにEnableに変更
その他に必要そうな項目はなかったのでハードの設定はここまでとして、次は仮想環境のインストールに進むことにした。(仮想化設定編に続く)
Intel MacBook Pro 16 インチを購入してしまった
内容
キッカケ
現在自分持ちのPCとしてはMacBook Proを常用している、理由としては前職でMacBookを支給された際に使い勝手やらインターフェースが色々自分に合っていたことと当時のMacBookはカスタムできる部分が意外とありあれこれいじっていたというのが大きかった。
MacBook でスペック的に物足りなくなってきた頃合いでMacBook Proの13インチを購入し、その後MacBook系列はCPU・メモリ・ストレージが基盤直付けとなってしまいカスタマイズできなくなってしまったのだが、4年ほど前に整備品のMacBook Pro 15インチを購入して翌年16インチモデルが出てきたが「しばらくはこれでいいかな」と考えていた。
状況が変わってきたのは、前職を退職したことで使っていた検証環境が使えなくなり15インチモデルで検証を行うことが増えてきた際にメモリやストレージ容量が色々と手狭になってきたということと、去年MacBook ProにAppleの独自チップモデルが出てきたことでIntelモデルはしばらく並行的に販売するのかなと思ったらあっさり新品は販売中止になってしまい、検証がIntel CPUメインの自分としては「このままだと検証環境の遣り繰りが厳しくなる」という危機感で、現在出回っている整備済み品を購入することにした。
購入
考えていたところでは
- CPUとGPUは16インチのものであればそれほどこだわるつもりはなし。
- メモリとストレージはそれぞれ64GBと1TBは欲しい。
といったところだったが。メモリ64GBのモデルがなかなか出てこなくなっており、少し焦っていたところ少し無理をすれば買えそうな価格で64GBの1TBモデルが出てきた。欲をいえばGPUを少し良いのが欲しかったがこれを逃すといつ64GBモデルが購入できるか分からなかったので思いきって購入。
購入後2~3日くらいしてモノが到着、最近半導体関連部材の不足で新品を購入しても到着まで時間がかかることが多くなっている中で在庫が確実にあるものは流石に早かった。
移行
すぐに移行を始めたかったが到着時点では色々イベントが控えており、やむなく状況が落ち着いた翌週から移行を開始。
当初は移行ツールを使って現行のMacBook Proと直付けで移行を行ったのだが、何故か「いくつかのファイルが転送できませんでした」のメッセージと共に色々設定が抜けた状態となってしまい「現行のOSをバージョンアップしてないからかな?」と思いバージョンアップしたところ現行の環境でファイルシステムに不整合が溜まっていたらしくいきなり現行の環境が全て読み出し不能にorz
レスキューモードに入ってディスクユーティリティで復旧しようとしたが何度やっても復旧に失敗orz「こうなったらバックアップから移行するしかないか」とTimeMachineサーバーのバックアップから移行を始めたのだが「移行に2日と~~時間」という表示がorzひとまずあきらめて移行終了まで待つことにした。
移行終了後、バックアップで取っていなかった環境を別ストレージから持ってきて状態を見たところ今度はうまくいったようでほぼ前の環境で使えるようになっていた。
OSとしてはMojaveからMonthlyへのバージョンアップで、ネットでhomebrewが動かなくなるという報告もあったのだが、自分の環境では問題なく動作してアップデートも問題なく完了することができて、homebrew経由でインストールしたアプリも問題なく動作した。
一緒に購入したモノ
オプションとしては、16インチ用のソフトケースとプロテクターに加えてキーボードカバーを購入
持ち運びの対策は万全とは云いがたいものの、素の状態からはかなり安心感のある状態となった。
使ってみて
使い勝手についてはメモリとストレージの容量アップがかなり効果覿面でこれまでParallelsでWindowsの仮想マシンを一台立ち上げてドキュメントの編集作業をしていたら動作が重くなっていたが、新しいMacBook ProではWindows仮想マシンを二台起動してドキュメント編集をしてももまだ余裕があるといった状態で、検証を行いつつ他の作業も行うことも可能になったため作業効率が格段に上がった。
現状かなり満足しているのだが現在の収入でこれからの支払いを考えると色々頭を抱えてしまうというのも事実で、とりあえず支払いができるように手を打っていこうといったところである。